第十九回:2021年06月15日(火、昼休み)実施「劇アカさんを連れてきた。」第8回(ゲスト:八田秀雄先生)
自己紹介
東京大学身体運動科学研究室
八田秀雄
箱根駅伝について
・特徴
区間距離が長く、各区間20キロ以上で、往路復路で2日かかる。ここまで長い駅伝は他にない。
スポーツでは異例の、視聴率30%越えの大人気
大学の宣伝になることに気がついたため、他の大学も力を入れ始める→レベルの急上昇
経済学や社会学の視点から研究することも十分できる。
東大は60回大会に初出場
・東大陸上部について
ストレンジという英国人が指導、第一グラウンドにレリーフがある。
東京帝国大学が1886年発足し、運動会もすぐできた。一番古い陸上部になっている。
坂口安吾が日本陸上で走高跳びで優勝
・乳酸について
生きている主なエネルギー源は糖か脂肪。運動強度が高まると糖を多く使うようになる。
強度が上がると脂肪では間に合わず、糖を多く使うようになり、その結果として乳酸ができる。乳酸が上がらないと、長く走れる。
トレーニングで、強度は定量化しにくく、走行距離は簡単にわかるため、長距離を走ればいいという物量思考になりがちだが、それだと故障が多くなってしまう。強度の観点が大事。
・先生の懸念
あまりに大きな大会になりすぎているのではないか?
宣伝がメインになってしまって、勉強が疎かになってはいないか?
Q八田先生の陸上経験は?
A中学、大学で陸上を。
フルマラソンに12回くらい出たことがある。
47、8歳で初めて走って3時間くらい。最近は5時間。
Q大学の陸上についてどう思う?
A低酸素室を作っている大学は多い。そういうのを使わないと勝てないと分かっているが、月何キロ走ったというのが数値的に出るのがいいという、コンスタントに練習をこなせる方がいいという発想になりがち。壊さなかった人を残せばいいみたいな。そこにチーム競技の難しさがあって、、思惑がたくさんある。

