第十二回:2021年04月13日(火,昼休み)実施「劇アカさんを連れてきた。」第5回@初ゼミweek!(ゲスト:坂口菊恵先生)

最終更新: 5月13日

参加人数:22名

5回目の「劇アカさんを連れてきた」を開催。初ゼミの抽選締め切り直前のタイミングということで,ゲストとして初年次ゼミナール理科の運営を担当されている坂口菊恵先生をお招きした。




主な会話内容:(R:リアクション / Q:質問 / A:ご回答)

先生の自己紹介

・6年のブランクを経て文科三類で駒場へ。四半世紀駒場にいるので卒業したい笑

・書籍「ナンパを科学する」を出版。ナンパや声かけは昨今では事案になるが、当時は割とあった

・当初は大学に行くことは諦めていたが,大学に入学でき,学部の時はとても勉強していた


R:僕(=細野先生)と坂口先生の共通点はフリーターだったこと。多重債務で借金を返しながら勉強していた

 

Q:大学を東大にしようと思ったのはどうしてですか

A:勧めてくれた人がいたから


Q:文科三類から,どのようなきっかけで進路選択をしたのですか

A:元々理科が好きで,小学生の頃から理科室に入り浸っていた。畑正憲(ムツゴロウ)さんの本が好きだった一方で,当時「動物のお医者さん」が流行していたがそのクラスターは苦手で(笑)生物は得意だったので得意なことをやるのは嫌だなと。「不得意なことができたらかっこいい」という価値観があり,生物・化学・数学の部活に所属している中で,物理で悪い点をとったから物理学者になろうというように考えた。

もともと理系のつもりだったが東大に入れないから文系として入学した。ジェンダーにも興味があったが文系的な方面より、生物的な方から読み解く方が好きだと感じた


初ゼミでは,扱うトピックを決定することになるが,それは興味を探す上で役に立つと思う。東大は選択肢が多く,進路に困ることが珍しくないが,初ゼミで選択したテーマは自らの潜在的な興味であったりもする。


Q:初ゼミ文科は成績が点数化されるのに対し,理科は合否のみである理由は

A:全学の教育改革は総長方針の影響を受けている。特に理科の場合はグループワークが多く,そのような学習の中で1,2点を争う点数主義から脱却しよう意図があった。逆に,頑張った学生に対していい評価をあげたいのに合否でしかフィードバックできないというジレンマもある。


Q:初ゼミの文理統合の動きはないのか

A:点の付け方が違ったり文科はより細かく一人一人のレポートについて指導しないといけなかったりするので難しさがある。

ただし,これから文理両方のリテラシーを身につけることが必要で,そのために教養学部があるので,副専攻のような制度があれば良いのではないか。

学生はお客様なので 希望は言って欲しいと思う。


R:現在文学部の4年だが、東大では「ゼミ」があるのが3年次以降であるため、先生と身近に相談できる点で、初ゼミは貴重な気がした

A:語学以外で先生と近く喋る機会があまりなく,初ゼミが始まるまでは大人数授業しかなかった。先生方にとっても,初ゼミで交流する1年生のフレッシュさが新鮮で,準備が大変であるにもかかわらず,また初ゼミを開催してくださる場合もある。トラブルを抱えた学生にも気付きやすい


R:東大に入り,学科によって要求科目が多いと感じた。学部の壁も厚く,いろんなものを学ぶのが難しい気がする  

A:学んでおいて欲しいことが多く,事務組織的にも壁がたくさんあって前期後期で隔たりがあったりする。前期教養課程はこれでも必修は減ったのだが…


Q:初ゼミで志望学部の教授が開催する講義を取ることは後期課程で役立つか

A:志望学部に進学するためには点数を取るしかなく,勉強は後でもできる。ただし,一つの分野でもミクロかマクロか応用か基礎かと考えるといろんなところにあるので,自分の興味を知っておくこと,ラボをリサーチすることは大切。


Q:坂口先生が現在,一番興味のあるテーマは

A:クラインフェルター症候群という性分化的疾患について。あまり聞き慣れない言葉かもしれないが,ダウン症と同じくらい多い。明らかにホルモンや発達が違う人たちで認知がどう違ってくるか,教育実践的な観点からは,不登校など何らかの壁があっても,その中でどのように得意な能力を伸ばしていくか。


Q:どうやったら大学生活が楽しくなるか

A:高校でも学ぶようになるという話もあるが,資産形成の勉強をした方がいい。大学院生は研究をしていても職につけないことが多く,余裕がなくなってきて自殺してしまうこともある。本当に優秀で企業に入っても大学に戻ってくる人がいる。自分でお金を稼げたら逃げられるので,自分で生活する手段を作っていくことが大切。例えば教授でも,特に基礎研究が専門の場合には退官したら職がないかもしれない。あとは,一生懸命勉強したら楽しいんじゃないかな。




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