第十七回:2021年05月18日(火、昼休み)実施「劇アカさんを連れてきた。」第7回(ゲスト:丹野義彦先生)


コロナ禍について

ストレッサーには偶発的ストレッサーと発達的ストレッサーがあって、

コロナ禍は偶発的ストレッサーです。 

偶発的ストレッサーも色々で、対人関係とか犯罪とか家族関係でストレスが起きます。


コロナ禍でネガティブ感情が強くなっているというのは、客体的自覚理論(:自分に注意が向くとネガティブ感情が起きやすい)と言うものです。

外的注意と内的注意の二つがあって、外にいると環境に注意が向くけど、自宅にいると自分に向く。自己評価から、理想と現実のずれから、ネガティブ感情がわくようになっています。

自粛生活だと、ほとんど外に出ずに、うちに籠る。これは人を抑うつにする環境です。

気晴らしが大事です。外に出るのは大変だから、人と接しないでも、散歩するとか、外界に注意を向けるようにして乗り切っていかないといけません。



駒場の学生生活


自己紹介兼ねて進路選択の話をします。

もともと理系でしたが、高校3年生で心理に興味が出て、文科三類で入りました。

スポ身にあまりでないでいたら、友達が善意で代返してくれたのがバレて降年しました。

その後、なんとか心理学科に進みました。


理科系と文科系の間で揺れているというひとには心理がおすすめです。

四年生で卒論で何をしようと思っていた時に、精神医学の授業で幻覚剤の実験をしないかという誘いに乗り、その研究をしました。


抑うつになってカウンセリングに行ったこともあります。

学生相談所の先生に話を聞いてもらって助かったため、自分も先生になったらそうしようと思っていました。

その後、ついてた先生が群馬大学に行ったのについて行き、精神医学の勉強をしました。

そこで、教育学のポストがあるとなったので、教育学の授業を始め、去年退官しました。

公認心理士の資格をとり、今はその仕事をしています。


進路選択は自分の人生を持って大変だなと思っています。迷いの連続でした。


ずっと教授を目指して頑張っていますという先生もいましたが、私は迷って迷ってきました。

正しい答えは全くありませんので、自分が納得いく進路を選ぶしかありません。

駒場の学生相談所に行くのもいいと思います。

自分で解決しにくいとか、先生の話を聞いてみたいという人は行ってみるといいと思います。

駒場キャンパスと一高

キャンパスに入れなくて残念ですね。

面白いところなので、歩いてみるといいと思います。

なぜ進学選択があるのかというと、旧制高校、旧制大学の時代(戦前)の大学入試の名残りです。


元は一高キャンパスだったんですよね。本館=一号館、図書館が今は博物館、今の西側、生協食堂あたりに三つの学生寮がたっていました。

昔は学生寮が全寮制だった。 駒場寮は戦後も続きましたが、入ったらとても汚く、埃が二センチくらい床に積もっていて、普通に下宿しました。今は壊されて食堂になっています。

地下トンネルが通っていたんですね。学部長にお願いしたら見せてもらえました。

博物館前や一号館裏の謎の建造物は通気口です。ぜひみてみてください。

一号館の脇も、二回に迂回階段があるほか、地下階段があります。そこがトンネルにつながっています。

私思ってるのは、一号館を一高記念館にしたらいいと思うんです。時計台上に登れるんですよね、学生相談所で時計台公開をしていて。

私昔から、旧制高校を世界遺産にしたらいいと思っているんです。


Q&A

Q幻覚剤の実験とは?

A普通はできないでしょうね。たまたま指導教員の先生が文学部で精神医療学をしていて。幻覚剤の研究をされていたんですよね。ボランティアで被験者を募集していて友達といった。

幻覚が本当に見えた。人生が変わる経験。その時以来、その研究をするようになった。そのときの幻覚が冷めていないのかなあ?今では難しいでしょうね。40年くらい前ですので、倫理的にも難しくなっている。


Q医学部に入ることへの決断

A大学院の医学部は医者になるためのものではないので、研究者養成という意味では変わらないので、特に勇気はいりませんでした。


Q医学部の院ではどのような研究を?

A精神科の一員として心理テストとか心理士としての仕事をしながら、4年間みっちりと統合失調症の患者さんの認知の研究をし続けて、博士号を取りました。

医学部の院というと意外な気がする人が多いと思いますが、基礎的な研究をしているため、どの学部からも受け付けているので、案外自由に入れます。


Q心理の院と違う?

A文学部の心理学科の院は理科系の感じが強いのでそんなに違いはありませんでした。かなり理学部に近い。同じ心理学系でも、教育心理は違うと思う。認知行動科学も心理学の一つですが、理科系の色彩が強い。


Q降年したときの挫折はどのように乗り越えましたか。

Aあまりショックでもなかった。もともと留年で3年くらいかけてしようかと思ったところ、たまたまバレて後年した形。1年間猶予ができたって感じ。一学期の科目の平均点が50点大だったんですね。みんな割と真面目に勉強している奴が友達だったので、流石に50点台はいないよなって言われてたら50点台だった。

その後語学を頑張って、点数を上げて、心理学科に行った。


Qオンライン授業が立て込む日など、一日中家に閉じこもりがちで散歩に出るのもおっくうに感じてしまうのですが、そういう場合はどうなさっていますか?

A本当にストレスだと思いますね。ちょっとでも外に出るというのがいいと思いますね。気晴らしをするって本当に重要なので。閉じこもるのは体にも心にも悪いので。



・駒場キャンパスは農学部だったので、養蚕室とかが並んでいたんですね。隣にあった旧制一高と交換して、そのときのビデオ映像も残っている。本郷から駒場まで学生さんが銃を担いで行進している怖い映像もある。それを題材に小説を書いてみたいと思っている。



Qキャンパス周辺のおすすめは?

A民芸館とか近くにありますし、農学部だった名残りで、水田が残っているんですね。そういうところも歴史的にはいいと思います。



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