【特別イベント】そしゃかふぇサミット:2021年3月16日(火、19:00~21:00)実施

「そしゃかふぇ」サミット

on世界ソーシャルワークデー

2021年3月16日(火)19時〜21時


登壇者:

・伊久間勇星   「脱・コロナぼっち!」2020年法学部卒、2021年第74期司法修習生。

・奥田紗永    「polarisの活動とソーシャルサポート」教養学部2年。教養学部・相関社会学コース内定。

・茂木麗奈   「看護実習での私の経験」医学部・健康総合科学科4年。2021年4月〜病院で看護師として勤務予定。

・DIPs     「そしゃかふぇについて」

大久保紗佳  「DIPs・そしゃかふぇの理念」教養学部2年。

永沼くるみ  「DIPsの活動のこれまで」教養学部2年。教育学部・教育心理コース内定。

田中真衣   「DIPsの活動のこれから-東大OpenChatそしゃチャット-」文学部3年。

・片山実咲      「被爆者の記憶と向き合う青年たちの平和概念の構築過程/他者や多文化を「理解する」ためのカリキュラム模索するインターナショナルスクール@NYの実践について」教育学部・教育心理学コース4年。2021年4月〜東京大学大学院に進学予定。

・李燁明       教養学部・国際関係論コース2019年卒業。現在戸塚区議員の秘書

・司会

安井歩美  教育学部・教育心理学コース4年。2021年~東京大学臨床心理学コース。

サーカー壽梨  東京大学教養学部教務補佐。東京大学教養学部PEAK2020年卒業。

・アドバイザー

細野正人 東京大学教養学部学術支援専門職員。ココロのトリセツゼミ担当先生。





3月16日(世界ソーシャルワークデー)19時〜21時、「そしゃかふぇサミット」をzoomウェビナー上で開催いたしました。東京大学における「ソーシャルサポート」の実践のリアルな声を届けるべく、またソーシャルアクションに繋がるきっかけとなって欲しいとの想いを込めて実施したイベント。オンライン参加者からの質問も多く、登壇者の活発なディスカッションを通じて「ソーシャルサポート」の重要性を届けました。





以下、事後レポートを記載いたします。




(第1部)


まず初めに総合司会のサーカーから挨拶及び「ソーシャルサポート」についての説明を行いました。


「本日はご参加いただき、ありがとうございます。


ソーシャルサポートとは社会的関係の中でやりとりされる支援のこと。より簡単に言うと、人と人とが関わる中で自然に得られているサポートのこと。友人との会話であったり、先生からの評価であったり、移動手段も含まれます。


本日ご参加いただいた皆様には東京大学におけるリアルな取り組みや実施にあたる想いなどをお聞きいただき、皆様の社会人生において何かのきっかけとなれば幸いです。」





次に、総合監督責任者の細野先生へとバトンタッチ。企画実施における趣旨・背景をご説明いただき、冒頭のご挨拶をいただきました。


「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。このサミットの登壇者は、2019年Aセメスターまで開講されていた主題科目「ココロのトリセツゼミ」の関係者です。ゼミのテーマは毎年異なるものでしたが、最後の年にはソーシャルサポートを扱いました。今日は、様々な学問分野や職業に関わる登壇者が集まっています。そこで、このサミットでは多様な視点からソーシャルサポートについて考え、ソーシャルアクションを起こすきっかけになれば良いなと思います。」



素敵な挨拶をいただいた後は登壇者を紹介し、早速登壇者による発表へと移りました。最初の発表者は2020年法学部卒、2021年第74期司法修習生の伊久間勇星さん。「脱・コロナぼっち!」というタイトルで、伊久間さんが感じたコロナ禍における課題と乗り越え方などをご紹介いただきました。





「新型コロナウイルス感染拡大の影響で人と会う機会が極端に減り、どんどん人間じゃなくなっていく感覚がしました。人望がないだけと言われたらそれまでかもしれないですが、実際オンライン飲み会はコミュ障にとってはきついですし…最初の頃はどんどん疲弊していきました。」


それでも、このままじゃダメだと思い、オンラインツールを上手く活用したそうです。


「ただのzoom飲み会などだと場が持たなくなったりすることもありますが、ゲームや何か目的を通してのオンライン交流だと共通の話題もあることに気がつきました。そこで、流行っていたAmong Usなどを友達を集めてやってみたり、同じ法関係や社会問題の興味のある仲間を集めて自主ゼミをやってみたり。SlackやDiscordなどのオンラインツールもうまく活用してみました。」





どんな試合も0対0から始まるという言葉があるように、どのような状況に陥っても工夫のしようはあるのだなと思って過ごしたコロナ禍でした。」

続いてご登壇いただいたのは、教養学部・相関社会学コース内定している奥田さん。彼女は東京大学を目指す女子高生を支援するpolarisという団体の代表で、「polarisの活動とソーシャルサポート」について発表していただきました。





「まず東大女子と聞くとどのようなイメージを持ちますか?東京大学の前期課程における男女の割合は男子が圧倒的に多く、今年初めて女子率が2割の壁を超えました!この割合ですごいと思う時点で違和感を覚えませんか?」


そこに疑問を持ち、東大女子はもう少し身近で良い、女子高生はもう少し高く飛べるはずと考えてpolarisに入ったと言います。


「polaris=北極星のようなロールモデルを作って欲しいという理念のもと、女子高生に東大を身近に感じてもらい、進路や目標について考えてもらうこと、そして東大女子率の向上を目標に活動しています!Polarisでは、キャンパスツアーやワークショップ、そして女子高生・浪人生に東大をもっと知ってもらうために積極的に広報を行っています!」





「もっともっと多くの女の子にとって、東京大学が当たり前の選択肢になればいいなと思います。」


3番目の登壇者は、医学部・健康総合科学科4年で2021年4月〜病院で看護師として勤務予定の茂木さん。「看護実習での私の経験」というタイトルで、事例を交えながらお話いただきました。




「初めに、Aさんの事例をお話しします。Aさんは、入院・手術という慣れない体験への緊張、手術後の痛み、退院後の不安などを感じているようでした。そこで私は、気持ちの傾聴や痛みの軽減に努めたり、体調悪化の際に現れるサイン等の必要な知識をお伝えしたりすることにしました。」


「続いて、Bさんの事例をお話しします。統合失調症の診断を受けていたBさんの中では、退院して働きたいという思いと体調の悪化を心配する思いとが葛藤しているようでした。そんなBさんとお話しする中で、「今まで頑張って向き合ってきた」という言葉が非常に印象に残りました。」


そして、実習を通じてさまざまな患者さんと出会う中で、大切であると感じたことがあると言います。




「私もまだまだ未熟なのですが、トライアンドエラーを繰り返して、自分なりのコミュニケーションや技術を身につけていけたらいいなと思います。」


次に、DIPs(Diversity and Inclusion promotion @ Komaba)という団体で活動している大久保さん、永沼さん、田中さんに「そしゃかふぇ」についてご説明いただきました。まず初めに永沼さんから、DIPs活動のこれまでについてお話しいただきました。


「そもそもDIPsとはどんな団体かイメージがつきづらいでしょう。DIPsとは、2019年Aセメスターまで開講されていた主題科目「ココロのトリセツゼミ」の学生が、教養学部の高度教務支援専門職員である細野正人先生の指導のもと、「駒場キャンパスのDiversity&Inclusion」のために活動している団体です。」





活動内容としてはオンライン雑談プログラムである「そしゃかふぇ」の他に、聴覚障害の方向けにオンラインワークショップの字幕つけ作業や全国大学保健管理研究集会での発表も行ったそうです。

大久保さんはDIPsの活動及びそしゃかふぇの理念について説明してくださいました。そしゃかふぇの前身は「しゃべランチ」というものだったそう。


「しゃべランチは私が行ったことのないものも多いのですが、真ん中が教授としゃべランチのポスター、左がロシア語でしゃべランチのポスター、そして右が、留学経験者としゃべランチのポスターになっています(以下参照)。こんな風に、語学で集まったり、教授を招いて研究内容についておしゃべりしたり、学生同士で情報交換をするような場所でした。」




「そして、DIPsのメンバーが主に出身場所とするココロのトリセツゼミでは教室内に止まらず、授業後に懇親会としてお出かけに行ったり、外部の方を招いたり、逆に訪問してプレゼンをさせてもらってフィードバックをもらったりしたこともありました。そしてみなさんご存知の通り、このようなコミュニティは、今年度の四月、授業が全面オンライン開講に移行したことで、失われてしまうことになりました。」





授業の完全オンライン化によって新入生のコミュニティ作りの機械の減少や繋がりの希薄さに危機感を感じたDIPsメンバーがそしゃかふぇを立ち上げたそう。


「居場所感だったり、情報の支援をもらっていたような空間が、少しでも作り出せたらいいなと思って始めました。」


そしてDIPsの発表の終盤に、「DIPsの活動のこれから-東大OpenChatそしゃチャット-」というタイトルでそしゃチャットの発案者である田中さんにお話いただきました。





「多くの学生は学校が自分の家となったであろうコロナ禍ですが、他人と交流する手段はいくつかあるでしょう。zoom、電話、LINE、Twitterなど。しかし、それらで学校の廊下でたまたま友人に会って、そのまま立ち話するみたいに、自然にやっていけていますか?とりとめもない話をしたい、それだけなのに予定の調整をしなくちゃならなかったり、『そんなに時間とらせるほどの話でもないかなあ』と迷ったりする方もいるでしょう。」