第七回:2021年02月09日(火、昼休み)実施「劇アカさんを連れてきた。」第4回 (ゲスト:新井宗仁先生)」

参加人数:10名

今回は4回目の「劇アカさんを連れてきた。」を開催。ゲストは教養学部統合自然科学科統合生命科学コース所属で、生物物理学、タンパク質工学を専門とされている新井宗仁先生。大半の参加者がマイクをオンにして発言していて、双方向な楽しい雰囲気で会話が実施された。

主な会話内容:

先生の自己紹介

・元々は物理学科出身、今は生物学をやっている。

・進路は迷った方だった。宇宙とか、死ぬとどうなるのかなどを考えていた。しかし、物理を学べばそれを理解できるだろうということで物理を選択した。

・卒業研究配属の時。じゃんけんを負けて、生物物理の研究室に配属になった。本当は素粒子物理に興味があった。

大人数のじゃんけんの必勝法を皆さんご存知ですか?(皆でzoomの画面越しにじゃんけん大会!)

・集団だからこそ適当に出す傾向があり、基本的に何も考えずに皆さんぐーを最初に出すことが多い。

・(必勝法の詳しい方法は省略させていただきます。上記はヒントです!!)

・必勝法は、一回目のじゃんけんに相子があるという仮定のもと成り立っている。(新井先生は卒業研究室選びの時にこの仮定が成立せずに負けたらしい;笑)

生物物理の研究はやってみると面白かった!

・生命科学の根幹はDNAからRNA、そしてそこからたんぱく質ができる。

・たんぱく質は最初はひも状、そこから折りたたむというプロセスを経て、たんぱく質は機能を発揮できる。

・この折りたたむプロセスは物理で明らかにすることができる。

・これを明らかにして産業とか医療とかに役立てたい。そのために今も研究している。

自分の将来はなかなかわからない。元々は物理に進むことしか考えていなかったのに、物理的な観点で生物を今やっている。この経験から広く物を見ていくことは大事だと思った。これから先色々な出会いがあると思うし、授業で色々聞くと思う。それを大事にしてほしい。

Q:研究室にたまたまじゃんけんで負けて入ったと思うけど、今もそのまま同じ研究を続けられてると思います。研究者になろうと思ったきっかけはなんですか?

A:・元々、会社員にはなりたくないと思っていました。会社員は与えられたものをやらないといけないという認識があったからです。一方、研究者は好きなことをやって良いという感覚があったので、中学から研究者になりたいと思っていた。

・また、医者も考えました。しかし、親が医者で、中学で反抗期だったということもあり、物理の道に行くことを選択しました。

・しかし、研究者に実際問題なれるかは別の話ですよね。そこは悩まないことにしました。「何とかなるだろう」と楽観的に考えることにしたんです。将来をきちんと設計したいという気持ちよりもやりたいことをやりたかったです。

・運、コネ、ご縁も研究者には必要。研究者のポストを獲得するために、学会とかに行ってそこで人と仲良くなる、コミュニケーションをとるというのはアドバイスです。

Q:コロナのワクチンが異例の速さでできたと新聞で読みました。新井先生そこら辺の研究していたと思うので、聞きたいです。

A:・ワクチンとは何かの説明。そして免疫の説明&ワクチンの種類の説明。

・最近は遺伝子ワクチンなどができてきている。遺伝子ワクチンが使われるようになるにはあと10,20年かかったかもしれないが、新型コロナウイルスに対応するために急速に開発が進んで認可された。これができたことによって今後、ワクチンだけでなく遺伝子治療も発展するだろう。このように素早く開発できた理由の一つは、SARSやMERSなど、新型コロナウイルスに似たウイルスが以前出てきたときに、いろいろな人たちがワクチンの開発を進めていたから。

Q:大学の先生ってどういう時間の使い方をしていますか??研究をやられているのに、毎週授業があって、試験があって、、、

A:・高校の先生は1日にいくつも授業がありますが、大学の教員は週に1コマ、2コマなので非常に少ないです。教養学部の先生でさえそうなので本郷の先生はより少ないです。その分、研究や大学院生の教育をがんばっています。

・大学の教員は事務仕事が多いです。それが大変。今は10個くらい委員会に入っています。

・東大は大学院での仕事、1,2年生向けての仕事、そして3,4年生向けの仕事、と3層構造になっています。教養学部は一番大変なところですが、教えるのが好きな先生が多い印象。

・委員会の例:教務委員会。教育に関係するような仕事。どの授業をだれがやるとか試験をどうするか;入試委員会。入試に関する仕事。;広報委員会。進学選択での各学科が宣伝しにきたり。説明会とか。

・新井先生は大学院と学科の広報委員会。HPを作ったりしています。

・そしてこの企画の直前まで研究室のmtgで大学院生の研究の話をきいてアドバイス・コメントをしていました。

・大学教員はある意味自営業(小さな小売店、中小企業の社長のイメージ)です。あまり時間は関係ないです。まず研究費を取ってきて、大学院生を集めて、指導して、研究成果を出し、そこでまた研究費をとってきて、、、そのような感じです。

最後に金曜講座の話:http://high-school.c.u-tokyo.ac.jp/



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